キャットフードの天然着色料

キャットフードに使われる天然着色料と、その危険について。

天然着色料とは

  • 天然着色料とは、自然界に存在する物質でできた着色料のことです。天然着色料は主に植物、動物、鉱物などに由来しています。逆に合成着色料は化学合成により人工的に作られた着色料です。
  • 天然着色料は合成着色料と比べて生産にお金がかかる上、着色力で劣ります。また天然着色料を添加すると、食品の味や匂いが変わってしまうことがあります。
  • 合成着色料と同様に、天然着色料もキャットフードの外見向上のために使われることがあります。見た目が良いキャットフードの方が、多くの人間(ネコの飼い主さん)が買ってくれるためです。一方で、合成・天然に関わらず着色料がネコの役に立つことはありません。キャットフードを食べるかネコが判断するとき、ネコは色ではなくニオイに頼ります。
  • プレミアムフードをうたう多くのドライフード(カリカリ)は、合成保存料の代わりに自然保存料を添加して賞味期限を保障しています。しかし合成着色料の代わりとして天然着色料が使われているキャットフードはほぼありません。保存料はカリカリが腐らないために必要なものですが、着色料はネコには必要ないためです。

天然着色料を摂取したときの危険

  • 自然由来の添加物は、合成添加物と比べて安全であるイメージを持たれることが多いです。しかし自然由来の物質でも、濃縮して摂取すれば体に害を及ぼすものは数多くあります。また自然由来の物質全てが体に良いとは限りません(極端な例では毒キノコ・毒ヘビ・フグの毒など)。
  • 天然着色料の中には発ガン性が疑われるものがあります。ペットフードに使用される天然着色料では、酸化チタン(Ⅳ)などの発がん性が疑われています(脚注1)。
  • 天然着色料は自然界に元から存在する物質ですが、化学合成により生産されることもあります。化学合成で生産された天然着色料は、化学反応中に形成された汚染物質を含むことがあります。
  • カラメル色素は糖類とアンモニアや亜硫酸塩を反応させることで工業的に生産されていますが、アンモニアを使用して生産されたカラメル色素は4-メチルイミダゾール(4-MI)という汚染物質を含みます(脚注2)。4-メチルイミダゾール(4-MI)は発がん性物質であると疑われています(脚注1)。

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