骨の割合

ネコのフランケン生食で使う、手羽先などの食材の骨の割合について。

食材ごとの骨の割合

  • フランケン生食では色々な食材を使うことができますが、一般的におよそ肉80%/骨10%/レバー5%/その他内臓5%の割合を守ります。ネコのフランケン生食では、骨は鶏の手羽先・首・あばらなどから摂取することがほとんどです。
  • さて、手羽先などの食材は骨だけでできているわけではなく、骨の周りにお肉もついています。お肉と骨の割合は食材ごとに異なり、とても骨っぽくお肉が少ない食材もあれば、ほとんどお肉でできていて骨はあまり入っていない食材もあります。
  • USDAによると、鶏のよく使われる部位の骨の割合は以下のようになるそうです。
    食材 骨率
    手羽先(皮つき) 46%
    首(皮つきかは不明) 36%
    丸鶏(皮つき) 32%
    ※これらの元情報が記載されたUSDAの記事はインターネット上では確認できなかったのですが、これらは各種掲示板などでよく参照され、フランケン生食でよく使われている数値です。
  • 上記の数値はあくまで目安であり、鶏の種類・産地や成長具合などで実際の骨の割合は変わってきます。
  • これより、例えば鶏の手羽先50gをネコに与えた場合、
    骨の重さ=全体×骨の割合=50×0.46=23g
    肉の重さ=全体-骨の重さ=50-23=27g
    となり、手羽先50g中の肉と骨それぞれの重さは、お肉が27g、骨が23gと分かります。

実験(鶏手羽先の骨の割合)

  • 上記USDAのデータによると、鶏の手羽先(皮つき)の骨率は46%となっています。うちで使っている手羽先に、この数値がどの程度当てはまるのか実験してみました。
  • 実験に使用したのは、「とり農園」の手羽先4個で、うちで個別に真空パック後に冷凍してあったものです。
  • 実験では、鶏の手羽先1つ1つをキッチンバサミで皮・肉・骨にばらし、重さを量りました。結果は下表のようになりました。

重量

単位はグラム

部分 手羽先1 手羽先2 手羽先3 手羽先4
全体 53 63 44 56
12
20 22 16 20
24 28 19 28

全体に対しての割合

単位は%

部分 手羽先1 手羽先2 手羽先3 手羽先4
全体 100 100 100 100
17 19 20 14
38 35 36 36
45 44 43 50

重量の平均値

単位はグラム

部分 重量
全体 54
9.5
19.5
24.75

全体に対しての割合の平均値

単位は%

部分 割合
全体 100
18
36
46
  • 手羽先の関節から先の部分の細い骨についている皮は、なるべく切り取ったのですが、完全にはがすことはできませんでした。はがせなかった部分の皮は、骨の重さに加算されてしまっていますが、この部分についている皮は最大でも数グラムだと思います。また同様に、切り取りきれなくて骨に残ってしまったお肉も、最大でも数グラムだと思います。
  • 重量の表で皮+肉+骨の重量が全体の重量と異なることがありますが、これははかりの誤差か、手羽先を分解する過程で水分が少し失われたためだと考えられます。
  • 実験結果の平均値は、鶏の手羽先は皮が約18%、肉が約36%、骨が約46%となりました。USDAのデータでは手羽先の骨率は46%となっているので、「とり農園」の手羽先の骨率はUSDAのデータと一致する結果となりました。(4個しか調べていないんですけどね・・・。誰か100個くらいサンプルを取って色々な産地の手羽先で実験してくれないかな?)

実験(ウサギもも肉の骨の割合)

  • ウサギもも肉はたまに骨付きのものが入手できます。(ウサギに限らずもも肉の骨はネコが食べるには太すぎるため、骨ごと与えるときは強力な挽き肉機でミンチにすることが必要です。)ウサギもも肉は鶏ほど一般的な食材ではないため、USDAのデータなどで骨率を確認することができません。なので今後のために、ウサギの骨付きもも肉の骨率を実際に調べてみることにしました。
  • 実験に使用したのは、「The Meat Guy」のうさぎ骨付きもも肉4個で、うちに届いたときの袋に入ったまま冷凍してあったものです。
  • 実験では、うさぎ骨付きもも肉1つ1つを冷蔵庫で半解凍した上で、キッチンバサミで肉と骨にばらし、それぞれの重さを量りました。結果は下表のようになりました。

重量

単位はグラム

部分 もも肉1 もも肉2 もも肉3 もも肉4
全体 213 135 297 321
160 100 237 236
53 35 60 85

全体に対しての割合

単位は%

部分 もも肉1 もも肉2 もも肉3 もも肉4
全体 100 100 100 100
75 74 80 74
25 26 20 26

重量の平均値

単位はグラム

部分 重量
全体 241.5
183.25
58.25

全体に対しての割合の平均値

単位は%

部分 割合
全体 100
76
24
  • うさぎもも肉は、鶏手羽先と比べて大きさ・重量のばらつきが大きいことが分かります。
  • ちなみにもも肉1+もも肉2を調べた日と、もも肉3+もも肉4を調べた日は異なっています。もも肉1ともも肉2の骨と肉をばらした後、ネコさんが肉を食べきったあとにもも肉3ともも肉4を調べました。
  • 鶏手羽先のときは「全体」の欄の重量もはかりで1つ1つはかったのですが、うさぎもも肉の「全体」の重量は肉と骨をそれぞれ量った後に足し算したものです。うさぎもも肉は鶏手羽先に比べて大きいので、うちのしょぼいはかりにまるごと乗せることができず、全体の重量を直接量ることはできませんでした。
  • 実験結果の平均値は、うさぎもも肉は肉が約76%、骨が約24%となりました。4個しか調べていないので何ともいえませんが、この実験では、うさぎもも肉はサイズにばらつきがある割に骨率はわりと一定だったという結果となりました。

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