フランケン生食のサプリメント
猫のフランケン生食の栄養バランスとサプリメントについて。
フランケン生食の栄養バランス
- フランケン生食でお肉・骨入り肉・内臓・魚・卵など色々な種類の食材を与えている場合、偏った種類の食材を使うよりも、特定の栄養素が欠乏してしまう事態を招きにくくなります。
- ところでフランケン生食で動物の血や毛皮を使ったり、すい臓やひ臓といった入手しにくい内臓を使う人はあまりいません。よってフランケン生食では、色々な種類の食材を使ったとしても、これらの部分に含まれる栄養が不足しがちです。
- ネコが野生生活で食べていた獲物は、野生でのびのび生活していた小動物などです。一方フランケン生食で使う食材は、穀物で太らされた上に運動不足の家畜の肉がほとんどです。そのためフランケン生食で使う食材は、ネコが野生で食べていた食事とは栄養価が異なってしまいます。
AAFCOなどの栄養基準
- 現在フランケン生食を与えているなら、欠乏している栄養素がないか一度は調べておきたいところ。一番の方法は与えているフランケン生食と、野生の食事(ネズミ・小鳥・虫など)の栄養価を照らし合わせることです。
- 上記の方法でフランケン生食の栄養バランスを調べることは、実際は難しいです。ネズミ・小鳥・虫などは人間用の食材としてはマイナーなので、これらの動物についての詳しい栄養データが見つけにくいのが問題です。
- そこで、現在の食事内容をキャットフードの基準と比べる手があります。主食となるキャットフードが満たすべき栄養基準は、AAFCO(全米飼料検査官協会)・NRC(全米研究評議会)・FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)などが出しています。これらの機関が推奨している栄養基準は、野生の獲物の栄養データに比べると入手しやすいです。
- ネコの食事についてはまだまだ研究が必要な分野があるため、AAFCO・NRC・FEDIAFなどの栄養基準が完璧というわけではありません。しかし大まかな指標にはなるため、これらの栄養基準とネコさんの食事を比べてみることで、不足している栄養素が分かります。
- ネコさんに与えている手作り食がAAFCO・NRC・FEDIAFなどの栄養基準を満たしている場合、ネコさんが栄養不足で病気になることは考えにくいです。なので現在与えているフランケン生食の栄養バランスが不安なときは、食事全体で不足している栄養素がないか調べてみるのがオススメです。
フランケン生食とサプリメント
- 現在与えている生食で不足している栄養素や、どのくらいの量だけ不足しているか分かった場合、市販のサプリメントを添加することで栄養を補えます。特に生食でAAFCO総合栄養食などの基準を満たしたい場合、食材に不足している栄養素だけを補給できるサプリメントを利用することでかなりラクになります。
- 一方で、フランケン生食にサプリメントを添加しない人や、必要ないと主張する人もたくさんいます。この場合、AAFCOなどの栄養基準には意味がないとして完全に無視されることも多いです。
- フランケン生食でできるだけ色々な食材を使い、たまにホール生食も組み合わせて丸ごとネズミなども与えているお家では、ネコさん達が何十年もその食事で元気に過ごしていることがあります。そのような場合、ネコが長期間の給与試験をクリアしているも同然です。なのでAAFCOなどの栄養基準は気にせず、サプリメントも必要ないと判断しているお家もあるようです。
- 一方でフランケン生食を始めたばかりだったり、入手できる食材の種類が少ないと栄養バランスが不安ですよね。そんなとき市販のサプリで足りない栄養素を補給しておけば、ネコさんが栄養不足で病気になる心配がありません。
- サプリメントを利用するときは与えすぎに注意です。ビタミン・ミネラルなどの微量栄養素を過剰に与えると、最悪ネコさんの命に関わるおそれがあります。また食事中に十分含まれる栄養素をサプリで摂取しても意味がないので、どの栄養素がどのくらい不足しているか調べた上でサプリメントを活用しましょう。
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