フランケン生食のメリット
猫のフランケン生食のメリットについて解説しています。
フランケン生食だけのメリット
人間基準の食材
- フランケン生食で使う食材は人間用の基準のものを使うので、ある程度の安全性が期待できます。またネコさんが生で食べているお肉を人間も調理して一緒に食べることができます。
- 市販のキャットフードをネコさんがどうしても食べなくなってしまったとき、そのフードは捨ててしまうことが多いと思います。フランケン生食ならネコさんがどうしても嫌いな食材を人間が食べて消費できます。好き嫌いの少ない家族がいれば、食材のムダが少なくなります。
- フランケン生食で1日あたりに必要な内蔵は少量です。うちではネコさんが食べきれない内臓は、加熱して人間が食べています。私もレバーが食べられなかったのですが、ネコさんに付き合って食べているうちに平気になりました(笑)また鶏のハツ(心臓)はレバーよりもクセがなく美味しいといわれますが、ネコさんに付き合って食べなかったら出会わなかった食材でした。
- ミンチ生食も人間用のお肉を使っていれば、人間が調理して食べてもあまり問題ないと思います。しかし砕いた骨や猫用のサプリメントが入っていたりするので、フランケン生食よりも食べにくいです。また完全に砕かれていない骨が残ってしまう場合、ミンチ生食を加熱するのは危険です。
食費が安い
- フランケン生食は、他の生食やプレミアムフードよりも食費が安くなる傾向にあります。ミンチ生食も食費は安いのですが、初めに電動挽肉機(ミートグラインダー)や各種サプリメントを購入するので初期費用が高めです。ホール生食にする場合、清潔で健康なネズミなど小動物の販売先を探さなくてはなりません。小動物から取れる肉は大きな動物よりも少ないため、小動物のお肉は大きな動物よりも高い傾向にあります(大量生産されている場合を除きます)。良質な冷凍マウスは、人間が食べるお肉よりも高いことがあります。
- 鶏肉は安くて新鮮な食材が入手しやすく、ネコ本来の獲物にも近いためお得な食材です。フランケン生食の材料に鶏のお肉・骨・内臓を多く使うと、ミンチ生食とホール生食に加え、ほとんどの市販のプレミアムフードよりもかなり食費が安くなります。浮いた分の食費で高品質のお肉を買ったり、入手しにくいお肉をたまに買うことで食材の種類を増やすこともできます。
- 多頭飼いをしている場合はネコさんの食事消費量が多いため、フランケン生食にするとプレミアムフードよりもかなり食費が安くなるようです。ネコさんに安全な食事を与えたいけれど、多頭飼いなので食費を抑えたいというとき、フランケン生食ならどちらの条件も満たせます。好き嫌いの少ないネコさんが多ければ食事の管理もラクです。
ネコ以外の動物にもあげられる
- イヌやフェレットといったネコ以外の肉食動物もいる場合、お肉・骨・内臓の食事はみんなで食べられます。もちろん動物によって骨の大きさや食材の割合を変えるとより良いです。
- 例えばネコはイヌと比べ、骨の割合が多いと便秘になりやすいです。生食で必要な骨の割合は食事全体の10%程度ですが、ネコの食事は骨の割合を5~7%程度まで落とし、イヌには10%程度の骨を与えるとより良いです。また大型犬がいる場合、ネコにあげるのと同じ大きさの骨付き肉を与えると、丸飲み事故を起こすことがあり危険です。動物によって骨付き肉の大きさを変えてあげると丸飲み事故を防ぎやすいです。
- ネコ・イヌ・フェレットなどがそれぞれの食事を盗み食いしてしまっても、そもそも同じ物を食べているので健康に害を及ぼしにくいです。
ホール生食とも共通したメリット
噛んで食べる食事
- ミンチ生食と異なり、フランケン生食ではネコが生肉の塊を食べます。生肉の塊や生骨付き肉を噛んで食べることは、歯と歯茎の健康にお役立ちです。生肉が歯にこすれることで歯磨き効果があるのですが、この効果は噛むと砕けてしまうカリカリや、元から柔らかい缶詰では体験できません。
- 肉などの塊をよく噛んで食べることは、ネコが本来生きるためにしていた行動です。なのでネコの精神的な刺激になるみたいです。うちのネコさんも、頑張って肉を食べているとき楽しそうです。
ミンチではない塊のメリット
- 手作りのミンチ生食と異なり、骨ごとミンチにできる電動挽肉機(ミートグラインダー)を購入する必要がありません。
- 食べ物がミンチ状態になると表面積が増えます。そのためミンチ生食は酸化に弱く、それに伴い栄養素や鮮度が失われやすいです。また表面積が大きいため、雑菌の繁殖しやすい表面が増えてしまいます。フランケン生食ではお肉を塊で保存するので、ミンチよりも新鮮な状態を保ちやすいです。
- ミンチ状態になったお肉からは水分が出ていきやすいため、ミンチ生食はタウリンなど水溶性の栄養が失われがちです。そのためミンチ生食を冷凍保存するなら、タウリンを初めとしたサプリメントを添加する必要があります。フランケン生食ではサプリメントの添加は必須ではありません。(念のため、冷凍保存により失われるタウリン等を添加する人もいます。また市販の肉に不足するオメガ3を補給できる魚油サプリは人気です。)
ミンチ生食とも共通したメリット
冷凍マウスを使わない
- ホール生食ではネコさんがネズミ・ヒヨコ・コオロギなどを丸ごと食べます。しかしネズミなどの食材で人間の食用のものはほとんど存在せず、人間基準の食材のようにある程度の安全性が保障されません。フランケン生食では人間の食用のお肉を使えるため、安全性が高まります。
- ホール生食でネコさんが食べるネズミや虫を扱うのが苦手という方も、とても多いと思います。フランケン生食では、ホール生食のように冷凍庫にネズミを保存する必要がありません。生きたコオロギが脱走して逃走劇が繰り広げられる心配もありません・・・。
生食共通のメリット
消化が良い
- 生食は加熱食よりも簡単に消化できるので、ネコのお腹に優しいです。消化に使うエネルギーが減った分、ネコが運動に使えるエネルギーが増えて元気になることが多いようです。
- 生食は加熱食に比べ、消化できずに便として排出される割合が少ないです。ネコに生食をあげていると、糞の量や匂いが減ります。もちろん生食でも食べ過ぎたり、バランスが悪いと消化しきれずに軟便となり、臭くなってしまうので注意です(汗)
食べる量が少なくすむ
- 生食は消化が良く糞として出される割合が少ないため、加熱食よりも食べる量が少なくすみます。過熱食と異なり、生食なら比較的少量でも1日に必要な栄養を満たすことができます。
- ネコさんにウェットフードをあげている場合、市販のキャットフードを規定量食べてくれないことはかなり多いと思います。うちのネコさんも特別小食ではないと思うのですが、市販のほとんどのウェットフードを1日の規定量食べることができません。フードを規定量食べないと色々な栄養素が1日分摂取できていないということになってしまい、全ての栄養素が慢性的に足りていない・・・という状況になりがちです。
- 市販のドライフード(カリカリ)の方がウェットフードよりも規定量を食べきりやすいのですが、カリカリには水分量や炭水化物といった問題があります。またカリカリはお肉由来のたんぱく質が少ない傾向があり、消化に悪いこともあってあまりオススメできません。
- 生食は1日に食べるべき量が加熱食よりもかなり少なく、ネコさんが規定量を食べきりやすいです。毎日規定量の食事を食べることで、加熱食よりも慢性的な栄養不足を引き起こしにくいです。
- 生食に慣れたばかりのネコさんに限り、生食が好きな場合、好きなだけお食べと放っておくと爆食してしまいがちなので注意です。生食をしばらく食べ続けているネコさんは、自然と食べる量が減ることが多いようです。生食を始めたばかりのときは、今までの慢性的な栄養不足を取り戻すためにたくさん食べるという説もあるようです。
- うちのネコさんも、切ったささみと手羽先をセットで初めてあげたとき、予想外に爆食してしまいました(汗)しばらく続けた後は、生食が嫌いになったという様子は特にないものの食べる量は減っています。
- 生食ではネコさんが食べる量が減ることで、食事代の節約にもなります。生食の食費は、市販のプレミアムフードよりも安いことが多いです。
ネコの毛質が良くなる
- ネコに生食をあげると毛皮の質が変わり、毛皮は密になり、毛に艶が出て軟らかくなると言われています。消化の良い食事から1日の栄養素を規定量とれることが関係しているのだと考えられます。
- 私は生食でネコの毛質が良くなる説について、あまり信じていませんでした。多少良くなるのだとしても、人間に判別できるほど良くなるのか疑問だったからです。実際に生食をあげ始めた期間は、本当に毛質が良くなるのか、うちのネコさんの毛皮を毎日観察していました。しかしウェットフードと併用していたせいか、変化がごくわずかだったのか、私が鈍かったのか分かりませんが、ネコの毛質が良くなったとは感じられませんでした。
- うちのネコさんが生食とウェットフードを併用してしばらくたったとき、諸事情で1日半くらい生食なしでウェットフードだけの食事だったことがあります。次の日に起きたとき、床には大きなネコの毛の塊がいくつか落ちていて、レアアイテムのヒゲまで数本入手できました(汗)もしタイミングが偶然でないとすれば、生食のおかげで生きていた古い毛やヒゲがごっそり抜け落ちたことになります。生食で日々栄養補給をしていたので古い毛でも抜けずに残っていたのか?その日にたくさん食べたウェットフードの何らかの成分が毛皮に悪かったのか?実は単なる偶然のタイミングだったのか?今でも分かりません。でも、この出来事の後からは、生食で毛皮がつやつや&ふさふさになるという説も一理あるのかな~と思っています。
手作り食共通のメリット
フードの食材が分かる
- ドライフード(カリカリ)と異なり、手作り食は食材に水分が含まれたまま与えることができます。なのでネコの水分不足を招きにくいです。(詳しくはドライフードの水分量に掲載しています。)
- 市販のキャットフードと異なり、ネコにあげた食事がどんな材料からできているか把握できます。市販のキャットフードは材料の産地や保存状態が不明確であることも多いです。ヒューマングレードの原料使用と明記されたキャットフードでも、運送や保存の状態、ペットフード工場の規格などまでヒューマングレードのキャットフードはごく一部です。
スポンサードリンク